県道81号線 市原天津小湊線(清澄養老ライン)
鴨川市天津〜市原市牛久 (36.1km)
安房国一宮として知られる安房神社の祭礼は、中里八坂神社、犬石神社のものを含めて3基の神輿が境内に集まります。また周辺の神戸地区でも多数の神輿や屋台が出て賑わいをみせます。明治の頃までは浜辺で催されていたので浜降祭といわれていました。
ここは日蓮上人が今から 700余年の昔、貞応元年(1222年)2月16日生誕の折に、紺碧漂う太平洋の、この海域に2〜3尺もある大きな鯛が群集し、波間に銀鱗を躍らせ水しぶきをあげて海面一帯に群がり、上人の生誕を祝しました。そして今もなお神秘な霊鯛として、この海域に棲息しています。以来人々も、この地を聖地としてエサを与え保護してきました。学術的にみても天然の真鯛が水深20〜25mの所に群れをなして生息していることは、稀です。遊覧船で鯛を見ることができます。
館山市の北部、JR那古船形駅西方の海岸に面した船形山中腹にあり、断崖の途中にはりついたように観音堂が造られていることから通称「崖の観音」と呼ばれています。養老7年( 723年)、東国巡訪中の行基がこの崖面に十一面観音を彫刻安置したのが寺の始まりとされ、観音堂背後に高さ 1.5mの磨崖十一面観音像があり、館山市の有形文化財に指定されています。観音堂は飛騨匠の作と伝えられる朱塗舞台造の建物で荒々しい岩肌との対照が印象的です。