県道34号線 鴨川保田線(長狭街道)
鴨川市横渚〜安房郡鋸南町保田 (27.0km)
南房総の観光の拠点の一つである南房パラダイスは、熱帯、亜熱帯の花々が一年中咲き乱れる長さ300mの鑑賞温室群が国内最大級です。施設内には約5,000種類の植物があります。トロピカルバードが放たれている温室には約2,500種類があります。一年中300匹の蝶が舞う蝶館、動物と親しめるふれあい動物広場などがあります。また、シンガポール国立植物園との姉妹提携を記念して「シンガポールらん館」も作られ、シンガポールのシンボルのマーライオン像が飾られ、国花のバンダ“ミス・ジョッキム”をはじめ多くの洋ラン類を中心とした熱帯花木や珍しい花木を展示しています。森林を生かした園内一周の散歩道もあり、春には蓮華の花畑が訪れる人の目を楽しませてくれる、南房総の花と植物の楽園です。
館山市の南端、布良海岸を見下ろす小高い不老山に自然村があります。約10万坪の敷地内にはお薬師様をお祀りした「能忍寺」、無農薬のソバ粉で作った手打ちソバ処「涼庵」、ホテル「正翠荘」、茅葺の旧家を利用した淡い琥珀色の不思議な温泉「不老山薬師温泉」があります。神経痛や関節の痛み等に効き、露天風呂もあり近隣の方の保養地として多くの人達に親しまれています。温暖な気候と緑に恵まれ、自然がいっぱいで野鳥のさえずりや薬草の香りが実感できます。展望台からは富士山や濃紺の天城連山も望めるし、やや東に目を移せば大島が以外に近く大きく浮んでいて素晴らしい眺めです。
館山市の西岬にあり房総半島の西南端の岬です。北の大房岬との間に館山湾を抱き、三浦半島の剣岬と共に東京湾の入口を占めています。この岬の沖合海域は「潮の道」といわれ、海難の多い所として知られています。岬付近は温暖で各季花の栽培が盛んで、マーガレット岬の別名があります。海を隔てた伊豆や富士山の眺めも優れ、伊豆大島を近くに望む、鯛の釣場として知られています。背後にある御手洗山の中腹には洲崎神社があります。境内の自然林はスダジイ極相林で県の天然記念物に指定されています。
安房国一宮として知られる安房神社の祭礼は、中里八坂神社、犬石神社のものを含めて3基の神輿が境内に集まります。また周辺の神戸地区でも多数の神輿や屋台が出て賑わいをみせます。明治の頃までは浜辺で催されていたので浜降祭といわれていました。